日曜日の朝に町内会館
一戸建てに住んでいるということは、自動的にどこかの町内に
住んでいるということになります。
町内には自治会というものがあって、グループ分けした地域から
各班長がでて一年間そのグループを取り仕切ります。
若い世帯でも、引っ越してきたばっかりでも、
順番で班長をしなくてはなりません。
我が家も今年、初めての班長をすることになりました。
班長の仕事は意外と忙しくて、
月一回、日曜日の朝に町内会館での会議に出席して
自分の班の分の回覧板などをもらったり、会計報告を聞いたりします。
その他、大変なことは町内会費集めです。
決まりで一戸建ては年間3000円、アパート、マンションは1500円と
決められているのです。
これが意外と曲者で、一戸建ての住人は訪ねて行って
「町内会費をお願いします」といえばたいていすっと払ってくださいます。
やっぱり世間体もあるからでしょうし、顔なじみが多いからです。
でも、アパートで独り暮らしをしている方などはまず、
訪ねて行ってもなかなかつかまりません。
夜行ったり朝行ったり時間を変えてみてもなかなか会えず、
5回も6回も通わなくてはいけません。
アパートで独り暮らしをしている人は、仮住まいで、
また転勤や引っ越しなどで出て行ってしまう方も多いので、
町内会費なんて払いたくないという理由もよくわかるのですが、
一応係りの仕事なので一生懸命取り立ててみましたが
アパートの年会費はほとんど集まりませんでした。
町内会のメインイベント
そして町内会のメインイベントともいえるものが夏祭りです。
駅前公園で、てきやさんを呼んで、大々的に行います。
私の町内の夏祭りは地域のほかのさまざまな町内会のものよりも
すごく大きくてたくさんの人が集まることで有名なのです。
その代りに準備は多忙を極めます。
会場設営は公園の遊具までどかして行うので班長たちは
お父さんまで全員出席で協力します。
盆踊りの舞台まで組み立てて作らなくてはいけません。
かなりの力仕事です。
ビジネスマンのお父さんたちは普段力仕事なんてしないので
筋肉痛になってしまいそうです。
しかも土日のお祭りの当日はずっと会場に貼り付けです。
防犯見回りもしますし、地元の名士たちがご祝儀を
次々と持ってきてくれるのでそれを確認して、
「誰々さんが、いくら」というのを短冊に書いてお祭りの入り口のボードに
貼っていくのです。
地元商店からもこういったご祝儀が入るのでかなりの額が集まります。
名士の人たちもなにかと大変だね・・と話しながら、
交代で休憩してビールなどを飲ませてもらいます。
普段あまり触れ合ったりしゃべったりすることのない町内の
さまざまな年齢層の人たちと一緒にお酒を飲む貴重な機会です。
祭りの後は後片付けが待っているのですが、これもまた大変です。
膨大なゴミが落ちているので、班長達は会社への出社前に
清掃をするのです。
本当に大変な役目ですが、一年終えるころにはちょっとこの町に
なじんでいる・・・と思えるのです。
でもやっぱり一年間大変だったので
当分班長は回ってこないでいいね・・・と家族では話しています。