子供の人間関係

子供用ブランコ

子供の世界

ある日、学校から帰った長女が元気がありません。
どうしたんだろう・・・と思っていたのですが自然に接していました。
我が家は下校してから遊ぶ約束のない日は
ちょっとゆっくりしたあとに宿題をします。
塾ににまだ通っていないので宿題が終わった後には
通信教育の問題をやってそれからお風呂に入ります。
お風呂に入っているときに長女が泣き出しました。
「どうしたの?」
と聞いてみると学校で嫌なことがあったとのこと。
何でもクラスメイトの女の子に「学校で吐いちゃったことある?」と
聞かれたそう。

娘は友達にうそをつくのはよくないと思い、
「一年生の時に風邪を引いちゃって吐いちゃったことあるよ。
でもみんなには内緒ね?」といったそうです。
そうしたら次の日、二人組の男子が
「お前、学校でゲロ吐いたことあるんだって?」とはやし立てられ、
その他にもいろいろなクラスメイトにからかわれてしまったそうです。

娘はどうしたらいいかわからず、「誰から聞いたの?」というので精いっぱい。
隣の席の女の子は「一年生の時の事だからしょうがないよ」と
言ってくれたそうです。
そんなことをお風呂で泣きながら話し、もう学校に行きたくないよ、
といいます。
子供の世界ではこのようなことは日常的にあるのでしょうが、
いつもは学校大好きで学校に行きたくないということなんて
一度もなかった娘の事なのでちょっと心配になりました。

親として見守った方がいいのか

「あのね、自分の秘密は簡単に人に言ってはいけないよ?誰かに
知られたらほかの人にも広がっちゃうと思った方がいいかもしれない。」
とおしえました。

そして「すぐにみんな忘れちゃうよ。大丈夫」と言い聞かせ、
その日は早めに寝かせました。
考えてみると自分が子供のころも、一度学校で吐いてしまったことが
ある子はその後、卒業まで「ゲロ」というあだ名でした。

子供って残酷です。
面白いことを言ったりする子、噂話には飛びつきます。
やっぱり親として見守った方がいいのか、なにか協力した方がいいのか・・
と悩み連絡帳に先生あてに事のあらましを書いて、
先生から娘にアドバイスを・・・とお願いしました。

次の日、娘は学校に行くのが嫌だと言いましたが、
何とか連絡帳をもって送りだしました。
するとその日の下校時。
娘は鼻歌を歌いながら帰ってきます。
ご機嫌な様子に驚き、学校どうだった?と聞くと。
普通に面白かったとのこと。
連絡帳を見ると先生からの返信が。
「お母さんのアドバイスが的を得ているので娘さんにはアドバイスは
特にせずにこの議題を名前を伏せて学活の時間に取り上げました。
噂話を面白がらない、人の嫌がることはしないというものです。
人権の芽は小さいうちから育てていきたいと思っています」
という内容でした。

今日はそのおかげで誰からもからかわれず、楽しく過ごせたそうです。
私としてはしばらくからかわれても励ましていこうと思っていたのに
たった一日で解決してしまうなんて。
先生の偉大さを改めて感じた出来事でした。