一学期から奮闘
幼稚園では今年研修部という役員をやっています。
かなり忙しく週一回は幼稚園に行ってさまざまな打ち合わせをやるようにしています。
私の担当は3学期の出し物です。テレビ出演もしているような子供にとっての有名人、
工作名人を幼稚園に招いて工作ショーをやるというものになります。
これがなかなか大変です。まず本当に幼稚園に来てくれるのかどうかスケジュールの
確認をしなくてはいけません。1学期に早々と申し込んでも、実際にスケジュールを
抑えられるかわかるのが2学期の後半ということです。
もしその時に「今年は無理です」とお断りされてしまったら
もうなすすべがありません。他の出し物を探さなくてはいけません。
以前、この工作ショーの先生の予約が取れなかった年があったのですが急きょ、
父兄のお母さんの所属している吹奏楽団の有志が演奏に来てくれたことがありました。
幼稚園のホールで頑張って子供の好きそうな曲、ジブリの映画の楽曲などを
演奏してくれたのですが子供たちの反応はいまいちでした。残念ながら子供たちには
演奏会はまだ早すぎたようで催しの後のアンケートでも不評だったのです。
やっぱり子供には工作ショーなのです。
子供の好きなことをやってあげたいと思いました。
自分の代の催しは何としても好評のうちに終わらせたいのでできれば
大人気の工作ショーをやりたいと、一学期から奮闘していました。
すると、何とか、工作ショーの先生の予約を取ることができたのです!
喜んで今度は舞台づくりの準備に取り掛かります。
朝から晩まで一日がかり
バルーンアートを中心に舞台を飾りつけすることにしました。
バルーンアートなんて簡単、と高を食っていたのですが大間違いでした。
バルーンアートはしぼんでしまう可能性があるので前日しか用意できないということで
前日にすべての準備をしようと思っていたのですがいざやってみるとまあ、本当に大変でした。
1万円分ぐらいのシェイプバルーンを買って、花の形を作ったりバルーンの
横断幕を作ったりする予定でした。でも、なかなか空気ひとつ入れるのにも
思うようにいきません。空気入れを100円ショップでたくさん買ったのですが
あまり性能がよくないのか私たちがへたくそなのか思うように形よくいきません。
最後はもう部活のような雰囲気で、ママたちは半泣きでバルーンを仕上げました。
もう四苦八苦でなんとかバルーンを作って舞台を飾りつけたのです。
ショーの当日はもう朝から晩まで一日がかりで働いていました。
工作の先生を駅までお迎えに行き、タクシーでご案内します。
その後、控室に案内して、舞台をチェックしていただき開幕準備をして、
子供たちを客席に誘導して・・めまぐるしくスケジュールをこなしていきます。
工作の先生は気策でいい方だったのですがやっぱりプロ。
舞台での輝きはすごく子供たちは瞬く間に引き込まれていました。
ショーが無事に終わって子供たちの笑顔が見えたときには
研修部のママたちで涙がでそうに感動しました。
プロはすごいということ
大変な仕事を終えてふと考えるのは、幼稚園や保育園の保育士さんは、
子供の面倒を見つつ、これを毎月や毎年のようにやるのだから、本当に
すごいお仕事なんだなぁということです。
こういったプロの方の人手不足は顕著で、
見ると、私の住んでる東京でも、地元の神奈川でも保育士さんの不足が激しくて、
やっぱりいろんな施設で求人募集や待遇の改善が行われているみたいです。
子育てに関する施設は、少子化を改善させるためには絶対に必要になりますし、
もっともっと待遇が良くなってもいいのになと、ずーっと思っていたので、
この待遇改善の波が全国的に波及してくれればいいなと考えています。
もちろん、この手の管理は園長先生みたいに管理をする人が行うという場合もありますが、
それでも現場のことを考えるとその大変さがひしひしと伝わってくるので、
育児のプロはすごいなぁと改めて実感しました。