交通面の安全はなによりも大事
小学校に子供が通うようになって気づいたことは
小学校や子供たちは地域の人たちに助けられて過ごしているのだなということです。というのも朝の登校ひとつとっても、たくさんの人々に助けられています。
交通量の多い横断歩道などには必ず地域のボランティアの人がついてくれるのです。雨の日も風の日も毎日、道路を渡る子供たちの安全を見守ってくれています。ボランティアのおじさんは黄色い交通安全のビブスを着て交通安全の旗をもって登校班の子供たちがうまくわたるように車を止めてくれるのです。
朝の忙しい時間帯ですから自動車も出勤中で急いでいることが多いのです。ですから子供が渡ろうとしていても無理に通ろうとする車もあり朝の時間帯は危険なのです。そのための集団登校なのですが、中には忘れ物をして、いったん家に取りに帰りその後、一人で登校する子供もいます。そういった子供が一番危ないのです。
遅刻しそうという危機感からあまり周りも見ずに、急いで横断歩道を渡ろうとしてしまいます。それで危ない目にあってしまうのです。そういった子供がすべて登校するまで、かなり長い時間、ボランティアの交通安全の方は立っていてくれます。
保護者達も一緒に見守りの旗振りをするのですが、働いているお母さんも多くなかなか行き届きません。やっぱりボランティアの方の手が必要なのです。
安全な登下校のための取り組み
学校には校外委員会というものもあります。
これはスクールゾーンを地域のボランティアと校外委員で回って歩いて危険な個所がないかどうか調べていくのです。時々、消えかけている白線や、大雨の水圧で浮き上がってズレてしまったマンホールのふたなどを見つけます。そういった箇所は普段通っていてもなかなか気づかれなかったり、気づかれても、誰かが報告するだろうと、実際は報告されなかったりで結局は児童が危険なことにもなりうるのでこういった校外委員の活動が必要になってくるのです。
こういったチェックをして、その後警察署に改善の要望をだしに言ったりもします。警察署に行く機会ってなかなかないので緊張しますが、子供たちの安全な登下校のためですから頑張って要望を伝えます。
この機会に横断歩道を設けてほしいところ、信号を付けてほしいところなども意見を提出したりもします。こういう活動があるから、道路がより安全になっていくのだと思います。
でも実際には何かを変えていくのは難しいなと感じています。毎年同じ意見を出し続けて、やっと10年後くらいに実現する・・・かもしれないというそんな長いスパンでの取り組みなのです。だからこそ、活動をしっかり次の年の校外委員さんに引き継いでいかなければいけません。
学校の委員やボランティアは人々の善意で成り立っているものなのですが子供を持つまではそのようなことが行われていることすら知らなかったので親になって初めてわかるいろいろな組織があるのだと思います。子供が親を社会に出会わせてくれているのだなとも思います。
自宅と学校との距離が近いことの利点
登下校の安全性を考えると、やはり自宅と学校との距離が近い家庭が羨ましくなりますね。我が家は学校からの距離はそれなりに遠い方ですが、やはり遠方から登下校をしているほど、事故に対する不安も大きくなります。
国の広い欧米などでは、スクールバスがスタンダードな通学手段となっていますし、日本の小中学校でも積極的に採用してくれないかなと思いますね。とはいえ欧米は銃社会ですし、バスなら絶対安全というわけでもないので、やはり校外委員会のような交通事故に対するケアの必要性を実感します。
あと、私が過去に免許を取得した新潟の合宿免許場(数年前に日記で書きましたが)の近くには、新潟大の学生寮が多かったんですが、学校と近い場所に子供だけ住まわせるというのも、安全性という観点で言えば最高かもしれません。
もっとも、事故の不安は減ったとしても、子供だけが遠くに住むっていうことに対して不安や寂しさはあるんですけどね…。